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手術治療

保存的治療では症状の改善が得られず日常生活動作に支障をきたす症例では手術治療を行います。手術は病状と患者さんの年齢、活動度により選択されます。手術方法は関節温存手術と人工股関節置換術の2つに大きく分けられます。

 

この様な症状がある時、手術治療をお勧めします。  

歩行が休まずに続けて30分間困難の時

日常生活に非常に支障をきたす場合

夜間の痛みなど安静時にも痛みがある場合

 

 

人工股関節置換術

人工股関節置換術は、疼痛や動作制限により日常生活が著しく障害されている患者さんに行います。近年では、手術後の成績も非常に安定しており、劇的な改善が期待できます。
詳しくは人工関節置換術の説明ページにて説明いたします。


人工股関節置換術説明

 

 

関節温存手術

骨切り手術

年齢が50歳未満であったり、関節症の病期が前~初期、進行期までの患者さんに行われます。骨切術の効果は一般的に①関節での接触面をより拡大すること②筋力が作用する方向をより関節中心方向として関節の安定性を高めること③関節内圧の軽減、血流改善による除痛効果などがあります。骨切りには様々な種類があります。

 

1)偏心性寛骨臼回転骨切術

  (ERAO: Eccentric Rotational
   Acetabular Osteotmy)
 

臼蓋形成不全があり変形性関節症病期の前期から初期の患者さんに行われます。臼蓋の被覆を改善するために臼蓋を丸く骨切りして引き出し関節荷重面を拡大し関節の適合性を改善します。


 

2)内反骨切術 

大腿骨を内反位に骨切りすることで荷重面の拡大と、頸体角の減少(大腿骨頚部の内反)により外転筋力の作用方向が変わりより関節安定性を高めることが可能となります。一般的に股関節外転位X線画像で関節適合性が改善する患者さんに行われます。


 

3)外反伸展骨切術(ボンベリ骨切り術) 

楕円形の骨頭を呈する進行期~末期変形性股関節症で最大内転位X線画像にて関節裂隙が拡大する患者さんが適応となります。大腿骨を外反位に骨切りすることで外転筋力の作用方向が変わりより関節安定性を高めることと関節内圧の減少により除痛効果が得られます。また関節のリモデリング(再構築)を促し臼蓋の骨棘形成などにより関節の適合性の改善も見られます。


骨切り術は骨切り後に骨癒合が得られるまでの時間が必要で、治療期間が長期要するため治療期間を取れる患者さんに限られます。10年位の除痛効果は期待できますが、その後は人工股関節置換術が必要となることもあります。

 

 

関節鏡手術

股関節唇損傷で痛みがひどい方に、関節唇切除、関節唇縫合術を行います。近年注目を浴びている手術ですが、軽度の臼蓋形成不全症の患者さんへの適応については最近議論されています。


『学会報告一覧』 

股関節唇損傷に対する関節鏡視下縫合術の治療成績

第18回東海関節鏡研究会

2012

股関節唇損傷に対する鏡視下部分切除術の治療成績

第38回日本股関節学会

2011

20年間股関節内に遺残した弾丸片を股関節鏡視下にて摘出可能であった一例

第38回日本股関節学会

2011

Femoroacetabular impingement に対する鏡視下関節唇部分切除術

第17回東海関節鏡研究会

2011

股関節鏡にて診断可能であった色素性絨毛結節性滑膜炎の一例

第16回東海関節鏡研究会

2010

当院における股関節鏡の治療経験

第15回東海関節鏡研究会

2009

股関節鏡にて大腿骨頭軟骨損傷が診断可能であった一例

第二回名古屋股関節セミナー

2009

関節鏡にて診断可能であった軟骨壊死症の一例

第二回東海股関節外科研究会

2009