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変形性股関節症の症状

最も多い訴えは股関節の運動時痛です。症状は歩行開始時、階段昇降時の痛みより始まります。
そして関節可動域障害、脚を引きずる(跛行)、歩行障害などが次第に出現するようになります。

 

 

①痛み(疼痛)

初めは階段昇降など股関節の屈伸動作、長時間歩行時に疼痛を認めます。疼痛の部位は鼠径部から大腿部に多く見られます。時に臀部から大腿後面に坐骨神経痛の様に出現することもあります。次第に病気の進行に伴い安静時痛が出現し最もひどくなると就寝中に痛みで目が覚めるようになります。

 

 

②関節の動きの低下(関節可動域障害)

関節の変形、関節周囲の筋力低下の進行に伴い股関節の動き(可動域)が制限されます。股関節の可動域(ROM:range of motion)は広く、運動の方向は屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋の6方向です。変形がより進行すると可動域制限が進行し日常生活に支障を来たすようになります。可動域制限の悪化に伴い、次第に正座や和式トイレ、階段昇降などが困難になっていきます。

 

 

③筋力の低下

股関節は股を外に開いて外転する筋肉(外転筋)、その反対の内転筋、伸展させる筋肉(ハムストリングス)と屈曲させる筋肉(大腿四頭筋)があります。股関節の変形が進行し痛みが出現するようになると、痛みにより股関節を動かさなくなり股関節の周囲の筋力が減少します。変形の進行とともにこの悪循環により筋力低下は悪化し、外転筋筋力低下が進行すると歩行時に患側の反対側の骨盤が沈み込み、脚を引きずる(跛行)ようになります(トレンデレンブルグ徴候)。

 

 

④歩行障害

変形が進行すると疼痛、可動域制限、筋力低下、側方動揺性が悪化し次第に歩行障害が見られるようになります。初めはより股関節に負担がかかる階段昇降、坂道などで歩行障害が見られるようになります。進行すると跛行が著明になります。